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iPhone 13 Pro ホワイトスクリーン(画面が真っ白)をジャンパーで直す方法|断線箇所と手順【修理店向け】

iPhone 13 Pro ホワイトスクリーン(画面が真っ白)をジャンパーで直す方法|断線箇所と手順【修理店向け】

iPhone 13 Proの画面が真っ白に光って何も映らない「ホワイトスクリーン」は、画面の裏にあるフレキ基板の配線が切れていることがあります。切れた配線の両端を極細のエナメル線でつなぐジャンパー修理を行うと、画面を交換せずに表示が戻ります。当店(埼玉県熊谷市のStock Repair)で2025年10月と2026年11月に修理した2台は、どちらも同じ箇所の断線でした。断線している場所の写真と、当店のジャンパー修理の手順を、修理店の方に向けてまとめました。

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この記事のまとめ

  • 症状:電源は入っているのに、iPhone 13 Proの画面全体が白〜薄いピンクに光り、何も表示されない
  • 原因:画面裏のフレキ基板の断線。当店の2台は、パネルのラベル右横と、右側の6点パッド手前の2点のあいだで切れていた
  • 修理:その2点をエナメル線でつなぐジャンパー修理。画面交換はしない
  • 結果:2台とも表示が戻り、データもそのまま
  • 対象:修理店・修理技術者の方。一般のお客様は記事の後半をご覧ください
iPhone 13 Pro ホワイトスクリーンのジャンパー修理。画面裏のフレキ基板でエナメル線をつなぐ2点
画面裏のフレキ基板。①ラベルの右横の点と、②右側の6点パッド手前の点をエナメル線でつなぐ(2025年10月の修理)

症状:iPhone 13 Proのホワイトスクリーンはどんな状態か

iPhone 13 Pro ホワイトスクリーンの症状。画面全体が白く光り何も表示されない
2026年11月の修理前。画面全体が白〜薄いピンクに光り、何も表示されない

電源は入っていて、画面の全体が白く光ったまま何も表示されません。写真の端末のように、白の中に薄いピンクの帯が見えることもあります。再起動しても変わりません。

外から見える割れや衝撃の跡がなくても起こります。2026年11月の端末は、自然故障とみられるものでした。2025年10月の端末は海外モデルで、当店ではこの症状を海外モデルのiPhoneで多く見ています。

切り分け:画面側か基板側か

ホワイトスクリーンは画面側と基板側のどちらでも起こり得るので、分解する前に切り分けます。

  1. 強制再起動を試す。音量を上げる、音量を下げる、サイドボタン長押しの順で操作し、リンゴマークが出て通常の画面に戻れば、ソフトの一時的な不具合です
  2. 動作確認用の画面を仮付けする。再起動で変わらなければ分解し、正常に映ると分かっている画面をコネクタに仮付けして起動します。仮付けした画面で正常に映れば、原因は元の画面側(この記事のケース)です。仮付けした画面でも白いままなら、基板側を疑います。

原因:画面裏のフレキ基板の断線(2台とも同じ箇所)

iPhone 13 Pro 画面裏のフレキ基板。ジャンパー修理後
2026年11月の端末。画面裏の下側にあるフレキ基板。ラベルの右横から右側の6点パッドの手前まで、細いエナメル線をつないである

画面を外して裏返すと、下側に細長いフレキ基板があります。パネルの型番ラベル(AMB…で始まる白いラベル)と、Appleロゴの入った小さなIC、その左右に金色の6点パッドが並ぶ部分です。当店で修理した2台は、どちらも次の2点のあいだの配線が切れていました。

  • ①左の点:型番ラベルのすぐ右横
  • ②右の点:右側の6点パッドのすぐ手前(AppleロゴのICの右下)

断線の原因は特定できていませんが、2台とも外から見える損傷はなく、フレキの同じ場所で切れていました。

ジャンパー修理の手順(当店のやり方)

iPhone 13 Pro ホワイトスクリーンのジャンパー修理。エナメル線をはんだ付けした画面裏
2025年10月の修理。①から②へエナメル線を渡したところ
  1. 画面を外し、裏面下側のフレキ基板を出す。画面コネクタのピンを曲げないよう、バッテリーを外してから画面コネクタを外します
  2. 断線を確かめる。①と②のあいだの導通をテスターで測り、切れていることを確かめます。
  3. 両端の銅を出す。①と②のコーティングを削って銅を露出させ、フラックスを塗って予備はんだをします。フレキは熱に弱いので、こて先を当てる時間は短くします
  4. エナメル線をはんだ付けする。極細のエナメル線を①にはんだ付けし、たるみを持たせて②まで渡してはんだ付けします。線をぴんと張ると、組み立てたときの力で外れます。
  5. 接着で固定する。両端と線の途中を接着剤で止め、衝撃で外れないようにします。写真の線の途中にある粒が固定箇所です
  6. 仮組みで表示を確かめる。画面コネクタとバッテリーをつないで起動し、リンゴマークから通常の画面まで進むことを確かめます
  7. 組み立てて最終確認する。表示、タッチ、明るさの変化を確かめてお返しします
iPhone 13 Pro ジャンパー修理後にリンゴマークが表示され起動
仮組みで起動。リンゴマークが表示された

失敗しやすいところ

フレキ基板は薄く、熱を当てすぎるとパッドごとはがれます。こて先を当てる時間を短くし、フラックスで濡れをよくして、一度で付けます。線は必ずたるませて、途中を接着で止めます。2025年の端末でも、線を付けたあとに接着を強めてからお返ししました。

ジャンパーで直せれば、お客様の画面をそのまま使えます。当店の熊谷店ではiPhone 13 Proの画面交換が有機ELで17,380円(税込)、インセルで14,080円(税込)ですが、ジャンパー修理なら画面の部品代がかかりません。

修理結果

iPhone 13 Pro ジャンパー修理後。設定画面が正常に表示されている
2026年11月の修理後。設定画面が正常に表示された

2026年11月の端末は、ジャンパー修理のあと設定画面まで正常に表示されました。2025年10月の端末も、リンゴマークからロック画面まで進み、データを消さずにお返ししました。

修理店の方へ:自社で直すか、外注するか

今回のような断線のジャンパーは、当店の基板修理研修の「断線・パターン修復」で実機を使って練習します。研修は現役の技術者によるマンツーマン中心で、受講料は55万円(税込)、期間は1週間〜10日の集中コースです。全国から受講できます。

自社で対応が難しい端末は、当店が修理店・法人様からの外注として承ります。詳しくは修理店・法人の方へをご覧ください。基板修理に使う道具は基板修理を始めるのに必要な道具にまとめています。

一般のお客様へ

iPhone 13 Proの画面が真っ白になった場合、画面交換が必要とは限りません。熊谷店では来店で、遠方の方は全国から郵送でご相談いただけます。2026年11月の修理の様子はiPhone 13 Proの画面表示不良を断線箇所のジャンパーで改善で、画面交換などの料金はiPhone 13 Proの修理料金一覧でご覧いただけます。

よくある質問

Q. 画面を交換しなくても直りますか?
A. 画面裏のフレキ基板の断線が原因なら、今回のようにジャンパー修理で直ります。基板側が原因の場合は、基板の診断と修理になります。

Q. 修理するとデータは消えますか?
A. 画面側の修理なので初期化はせず、データはそのまま残ります。

Q. 自分で修理できますか?
A. はんだごてと顕微鏡を使う作業で、フレキ基板は熱に弱いため、慣れていない方にはおすすめしません。自己修理で映らなくなった端末のご相談も受けています(自分でiPhoneを修理して失敗したときの対処)。

Q. 修理店からの依頼もできますか?
A. はい。修理店・法人様からの外注を承っています。修理店・法人の方へをご覧ください。

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English summary

iPhone 13 Pro white screen (the display lights up white or pale pink with nothing shown, and a restart does not help) can be caused by a broken trace on the flex PCB on the back of the display. On two units we repaired in October 2025 and November 2026, the break was between the same two points: just right of the panel label, and just before the right-hand group of six test pads. Soldering a thin enamel wire between the two points, leaving some slack and gluing the wire down, restored the display without replacing the screen. Data stays intact.

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