「基板修理を始めたいけれど、何をそろえればいいのか分からない」。パーツ交換の修理は小さな工具から始められますが、基板修理には専用の道具が必要です。
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この記事では、iPhone・iPad・Android・Switchの基板修理を行っている当店が、実際の作業で使っている道具とその役割をまとめます。
基板修理で使う主な道具
顕微鏡
基板の上の部品はとても小さく、肉眼ではほとんど見えません。コンデンサの割れやはんだの浮き、腐食を見つけるのも、部品を付け直すのも、顕微鏡を見ながらの作業になります。長時間のぞき続けるので、両目で見られる実体顕微鏡が一般的です。
直流電源(DC電源)
バッテリーの代わりに基板へ電気を送り、そのときに流れる電流を見るための装置です。電源ボタンを押したときの電流の動きで、「どこで起動が止まっているか」「ショートしていないか」を判断します。基板修理の診断の出発点になる道具です。
テスター(マルチメーター)
回路の抵抗や電圧、導通を測ります。正常な基板の値と比べることで、故障している回路を絞り込みます。
はんだごて・はんだ・フラックス
部品の付け外しや、断線した部分をつなぐジャンパー配線に使います。こて先の形や温度、フラックスの種類で仕上がりが大きく変わるため、道具そのものより「使い方」を覚えることが大切です。
ヒートガン(ホットエアー)
チップのように裏側ではんだ付けされた部品を外したり付けたりするときに、熱風で温めます。当店では用途に合わせて2種類を使い分けています。温めすぎると周りの部品や基板を傷めるため、温度と当て方の練習が欠かせません。
プリヒーター
基板を下から温めておく道具です。積層になったiPhoneの基板を上下に分けるときや、大きなチップを外すときに、基板全体の温度差を小さくして作業しやすくします。
ステンシル・はんだペースト
外したチップの裏にはんだの粒を付け直す「リボール」で使います。チップの種類ごとに専用のステンシルがあります。
サーモカメラ
基板に電気を流したときに熱を持つ部品を見つけるカメラです。ショートしている部品は発熱することが多いため、故障箇所を素早く絞り込めます。
回路図・ボードビューのソフト
基板のどこに何の部品があり、どうつながっているかを確認するためのソフトです。当店の研修では、JCID Drawing(JC Repair)を使って回路図の読み方を学びます。
道具をそろえる費用の目安
当店の基板修理研修で使う基本の道具一式は、目安としておよそ30万円です。研修のあともそのまま現場で使えるものをおすすめしています。
安い道具でそろえることもできますが、顕微鏡の見え方やヒートガンの温度の安定性は、作業のしやすさと仕上がりに直結します。何を優先して買うべきかは、受けたい修理の内容によっても変わります。
道具より大切なのは「診断の考え方」
道具をそろえても、それだけで基板修理ができるようにはなりません。
- 電源が入るまでの流れ(バッテリーから各回路へ電気が届く順番)を理解する
- 直流電源の電流値やテスターの数値から、怪しい回路を絞り込む
- 実は基板ではなく、パーツの故障だったというケースを見分ける
こうした診断の考え方が身についてはじめて、道具が力を発揮します。実際にどのような故障をどう直しているかは、iPhone基板修理やデータ復旧のページで紹介しています。
道具の使い方から学べる基板修理研修
当店の基板修理研修では、直流電源・顕微鏡・テスター・2種類のヒートガンの使い方から、チップ交換、リボール、積層基板の分離と再接続まで、実機を使って学びます。
- 受講料:55万円(税込)
- 期間:1週間〜10日の集中コース
- 会場:ストックリペア熊谷(埼玉県熊谷市)。全国から受講できます
「どの道具を先にそろえればいいか」といった受講前のご相談も承っています。お気軽にお問い合わせください。
全国から郵送OK・ご来店(埼玉県熊谷市)も可
Androidスマホの基板修理・データ復旧のご依頼
基板修理は一律 33,880円(税込)。修理できなかった場合は作業料 3,300円のみです。
- LINEで機種と症状をお送りください(ご相談・お見積りは無料)
- 修理依頼書を印刷・記入し、端末と一緒に元払いでお送りください
- 到着後に診断し、お見積りをご連絡します。ご了承後に修理し、原則3〜7日でご返却します(送料は往復ともお客様負担)
送り先:〒360-0813 埼玉県熊谷市円光1-3-4 Stock Repair 修理受付 宛(TEL 048-580-5039)