同業の修理店様から、突然起動しなくなり、復元しようとすると「エラー4013」が出るiPad Air 5の基板修理をご依頼いただきました。電源ボタン付近の腐食による断線をエナメル線でつなぎ直し、データそのままで起動する状態に戻した事例です。
全国から郵送で受付中:iPadの電源が入らない・起動しない・データを取り出したい、といった基板修理を承っています。 相談・お申し込みの方法を見る ↓
ご依頼の内容
- 機種:iPad Air 5
- 症状:突然起動しなくなり、パソコンへの接続をうながす画面(リカバリーモード)が表示される
- 依頼元:同業の修理店様
- 確認済みのこと:iTunesにつないでアップデート(復元)を試みたが、エラー4013が出て完了できない
エラー4013は、iOSのアップデートや復元の途中で起きる通信エラーの一種です。ケーブルやパソコンを替えても直らない場合は、端末側のハードウェアに問題があることが多くあります。
分解と診断
当店でもアップデートを試す
お預かりしたあと、当店でもパソコンとiTunesを使ってアップデートを試しました。結果は同じで、エラー4013がくり返し出て完了できませんでした。ソフトウェアの操作では直らないと判断し、分解して内部を確認しました。

電源ボタン付近の腐食
基板をはじめ内部の部品を一つずつ確認したところ、電源ボタン付近に腐食の跡が見つかりました。


周辺には水濡れの跡もありました。過去に少量の水分が入り、時間をかけて腐食が進んだものと思われます。水没させた覚えがなくても、手汗や結露、雨粒のようなわずかな水分で腐食が起きることがあります。腐食が見つかったのは電源ボタン周辺だけで、ほかの箇所に水濡れの影響はありませんでした。
原因:腐食による基板の配線の断線
腐食によって、基板上の配線(パターン)が断線していることが分かりました。この断線が、エラー4013の原因でした。
行った作業:エナメル線によるジャンパ処理
断線した配線の代わりに、極細のエナメル線で電気の通り道をつなぎ直す「ジャンパ処理」を行いました。腐食で傷んだランド(部品を付ける土台)や配線をきれいに処理し、拡大鏡や顕微鏡を使いながらエナメル線をつないでいます。

修理結果
修理のあと、もう一度パソコンとiTunesにつないでアップデートを行いました。




今度はエラーが出ずにアップデートが完了し、データそのままの状態で起動しました。iPad Air 5は電源ボタンに指紋認証(Touch ID)があるため、こちらも動作を確認し、正常に使えることを確かめました。
同じ症状でお困りの方へ
iPad Air 5で突然起動しなくなり、復元してもエラー4013が出る場合は、ケーブルやパソコンではなく基板側に原因があることがあります。一般のお客様からの郵送でのご依頼も承っています。データを残したい方は、初期化の前にご相談ください。
iPad Air 5 の基板修理・データ復旧の料金、ほかの事例、郵送でのご依頼方法は iPad Air 5 基板修理のページ にまとめています。
全国から郵送OK・ご来店(埼玉県熊谷市)も可
iPadの基板修理・データ復旧のご依頼
料金は iPad基板修理の料金ページ をご覧ください。
- LINEで機種と症状をお送りください(ご相談・お見積りは無料)
- 修理依頼書を印刷・記入し、端末と一緒に元払いでお送りください
- 到着後に診断し、お見積りをご連絡します。ご了承後に修理し、原則3〜7日でご返却します(送料は往復ともお客様負担)
送り先:〒360-0813 埼玉県熊谷市円光1-3-4 Stock Repair 修理受付 宛(TEL 048-580-5039)