前日まで普通に使えていたのに、朝になったら起動しなくなっていたiPhone SE(第2世代)の基板修理を、個人のお客様からご依頼いただきました。基板裏側の充電用チップ(SN2501)の故障を見つけて交換し、データそのままで起動する状態に戻した事例です。
全国から郵送で受付中:iPhoneの電源が入らない・起動しない・データを取り出したい、といった基板修理を承っています。 相談・お申し込みの方法を見る ↓
ご依頼の内容
- 機種:iPhone SE(第2世代)
- 症状:前日まで使えていたのに、朝見たら起動しなくなっていた
- 依頼元:個人のお客様
- 確認済みのこと:充電器をつないでも画面に何も表示されず、強制再起動にも反応しない
- ご要望:お仕事のデータやご家族の写真を取り出したい
分解と診断

端末を分解してメイン基板を取り出し、顕微鏡で基板の表面を確認しました。目に見える損傷や腐食はなく、水濡れの跡や衝撃による損傷も見つかりませんでした。
基板に電流を流して確認
次に、基板に直接電流を流して起動テストを行いました。電圧を少しずつ上げていきましたが正常な電流値にならず、基板のどこかで漏電(電気が本来の通り道以外に漏れている状態)が起きていることが分かりました。
漏電している箇所は、電気が熱に変わって発熱します。そこでサーモグラフィーカメラを使って、発熱している場所を探しました。

原因:充電用チップ SN2501の故障
調べた結果、基板の裏側にあるSN2501というチップが異常に発熱していました。SN2501はUSBからの充電を制御するチップで、故障すると端末全体が起動できなくなることがあります。
このチップが故障する原因として多いのが、純正以外の充電器の使用です。電圧や電流が不安定な充電器を使うと、チップに大きな負担がかかることがあります。
行った作業:SN2501の交換
周りの部品に熱の影響が出ないよう温度を管理しながら、故障したチップを取り外しました。古いチップを外したあとは基板の接続部分(パッド)をきれいにし、新しいSN2501を取り付けました。
取り付けたあとは顕微鏡で各端子を確認し、はんだがつながってしまうブリッジ(ショート)や接触不良がないことをチェックしました。



修理結果
チップを交換したあと、基板に電源をつなぐと正常な電流値になり、基板が起動することを確認できました。基板を端末に戻して組み立て、最終確認を行ったところ、問題なく起動しました。


写真、連絡先、メッセージ、アプリのデータも、修理前と同じ状態で残っていました。
お引き渡しの際に原因をご説明したところ、お客様は「充電が遅いのが気になって、ネットで購入した急速充電器を使っていた」とのことでした。今回の故障はその充電器が原因と考えられるため、今後は純正またはMFi認証(Appleの認証)済みの充電器をお使いいただくようおすすめしました。
同じ症状でお困りの方へ
iPhone SE(第2世代)が突然起動しなくなった場合、充電を制御するチップの故障が原因のことがあります。純正以外の充電器を使っていた方は特に注意が必要です。他店で修理できないと言われた場合でも、基板修理でデータを残したまま直せる可能性があるので、郵送でもご相談ください。
iPhone SE2 の基板修理・データ復旧の料金、ほかの事例、郵送でのご依頼方法は iPhone SE2 基板修理のページ にまとめています。
全国から郵送OK・ご来店(埼玉県熊谷市)も可
iPhoneの基板修理・データ復旧のご依頼
成功報酬型です。料金は iPhone基板修理の料金ページ をご覧ください。
- LINEで機種と症状をお送りください(ご相談・お見積りは無料)
- 修理依頼書を印刷・記入し、端末と一緒に元払いでお送りください
- 到着後に診断し、お見積りをご連絡します。ご了承後に修理し、原則3〜7日でご返却します(送料は往復ともお客様負担)
送り先:〒360-0813 埼玉県熊谷市円光1-3-4 Stock Repair 修理受付 宛(TEL 048-580-5039)