画面のタッチが反応しなくなったiPad(第7世代)の基板修理を、同業の修理店様からご依頼いただきました。正常な画面に付け替えても直らなかった端末で、CPUを取り付け直してタッチが使える状態に戻した事例です。
全国から郵送で受付中:iPadの電源が入らない・起動しない・データを取り出したい、といった基板修理を承っています。 相談・お申し込みの方法を見る ↓
ご依頼の内容
- 機種:iPad(第7世代)型番 A2197・A2200・A2198
- 症状:画面のタッチが反応しない
- 依頼元:修理店様からの代行依頼
- 確認済みのこと:正常な画面パーツに付け替えてもタッチが反応しない
iPad(第7世代)は、基板の故障でタッチが反応しなくなったり、リンゴループになったりすることがよくある機種です。この症状にはCPUが関係していて、エラー4013が出る症状と同じ原因です。
分解と診断

端末を分解し、基板修理ができるようにメイン基板を取り出しました。
まずタッチICを交換

はじめに、タッチを制御するICチップの故障ではないかを確かめるため、タッチICを交換しました。

タッチICを交換しましたが、症状は改善しませんでした。そこでCPUの近くを調べました。
CPU付近の抵抗値を測定

CPU近くの抵抗値を測ると、通常は400程度の箇所が600になっていました。ここの抵抗値が高い場合は、CPUの取り付け直しが必要になります。
行った作業:CPUの取り付け直し

作業しやすいように、メイン基板を固定しました。
アンダーフィルの除去とCPUの取り外し

CPUの周りには「アンダーフィル」というCPUを固定する樹脂が付いていて、先にこれを取り除かないとCPUを外せません。アンダーフィルを取り除いたあと、CPU以外の部分に影響が出ないよう注意しながら、ヒートガンでCPUを取り外しました。

取り外したときに基板のパターン(配線)がはがれていないかを確認しました。きれいに取り外せています。
CPUのリボール

CPUに残っていたアンダーフィルを取り除いた状態です。ここからCPUのリボール(はんだボールの作り直し)を行います。

専用の器具を使うと、CPUのリボールを正確に行えます。

ステンシル(型)を載せ、はんだペーストを塗ってヒートガンで加熱します。

CPUのはんだボールをきれいに作ることができました。

CPUを再び取り付けたあと、先ほどの箇所の抵抗値を測ると440になり、正常な値に戻りました。
修理結果

基板を端末に戻して動作を確認したところ、画面のタッチが反応する状態になりました。なお、この端末はタッチが効かない時点でお客様が一度復元(工場出荷状態に戻すこと)をされていました。
エラー4013が出る同じ原因の事例は iPad 第7世代のエラー4013の記事 で紹介しています。
同じ症状でお困りの方へ
iPad(第7世代)で、画面を交換してもタッチが反応しない場合は、基板のCPUが原因のことがあります。リンゴループやエラー4013も同じ原因で起きることがあるので、画面交換で直らなかった場合はご相談ください。
iPad 第7世代 の基板修理・データ復旧の料金、ほかの事例、郵送でのご依頼方法は iPad 第7世代 基板修理のページ にまとめています。
全国から郵送OK・ご来店(埼玉県熊谷市)も可
iPadの基板修理・データ復旧のご依頼
料金は iPad基板修理の料金ページ をご覧ください。
- LINEで機種と症状をお送りください(ご相談・お見積りは無料)
- 修理依頼書を印刷・記入し、端末と一緒に元払いでお送りください
- 到着後に診断し、お見積りをご連絡します。ご了承後に修理し、原則3〜7日でご返却します(送料は往復ともお客様負担)
送り先:〒360-0813 埼玉県熊谷市円光1-3-4 Stock Repair 修理受付 宛(TEL 048-580-5039)