こんにちは、埼玉県熊谷市でiPhone・iPad・ゲーム機の基板修理を専門に行っているストックリペアです。今回は、宇都宮市のお客様から郵送でご依頼いただいたNintendo Switchのブルースクリーン故障について、修理の過程を詳しくご紹介させていただきます。
今回のご依頼内容
個人のお客様から「突然Switchの画面が真っ青になってしまい、何も操作できなくなった」とご相談をいただきました。お客様としては、本体内に保存されている大切なセーブデータを何とか救出したいというご要望でした。宇都宮市からわざわざ郵送でお送りいただき、データ復旧を最優先にした基板修理のご依頼となりました。
ブルースクリーン症状とは
Nintendo Switchでブルースクリーンが発生すると、電源を入れても画面全体が青一色に表示され、ゲームはおろか本体の設定画面にもアクセスできない状態になります。この症状は決して珍しいものではなく、Switch修理の現場では比較的よく遭遇する故障パターンの一つです。

多くのユーザー様は「落としてしまった」「何もしていないのに突然なった」とおっしゃいますが、実は内部では深刻な基板レベルの故障が発生しています。任天堂の公式修理では本体交換となるケースが多く、セーブデータが失われてしまう可能性が高いため、データを残したいというご要望で当店のような基板修理専門店にご相談いただくことが増えています。
故障原因の特定
端末を受け取り、まずは外観チェックと初期診断を行いました。外装に目立った損傷はなく、充電反応も確認できましたが、やはり起動すると画面は真っ青なまま。この時点で、私の経験から「CPU剥離の可能性が高い」と判断しました。
Switchのブルースクリーン症状の大半は、メイン基板に実装されているCPU(中央演算処理装置)の接続不良や剥離が原因です。SwitchのCPUはBGA(Ball Grid Array)という実装方式で基板に取り付けられており、数百個もの微細なハンダボールで電気的に接続されています。この接続部分に熱ストレスや物理的衝撃が加わると、CPUが基板から浮いてしまったり、基板側のパターン(配線)が剥がれてしまうことがあるのです。
基板修理の実作業
診断結果をもとに、実際の修理作業に入ります。まずはSwitch本体を慎重に分解し、メイン基板を取り出します。基板上のシールド部品や周辺パーツを取り外し、CPUへのアクセスルートを確保しました。
次に、専用の基板加熱装置を使用してCPUを取り外します。この作業は非常にデリケートで、温度管理を誤ると基板やCPU自体を破損させてしまうリスクがあります。適切な温度プロファイルで加熱を行い、慎重にCPUを取り外しました。
剥離箇所の発見
CPUを取り外して基板面を顕微鏡で詳しく観察したところ、予想通りCPUが実装されていたパターン部分に剥離が確認されました。基板表面の銅箔パターンが物理的に剥がれてしまい、2箇所の重要な接続ポイントが完全に欠損していたのです。
ここで重要になるのが回路図の解析です。どの信号線が剥離しているのか、その信号はどこから来てどこへ向かうのかを正確に把握しなければなりません。当店では長年の修理経験と回路解析技術を駆使し、欠損した2箇所の接続ポイントが担っていた役割を特定しました。



パターン修復作業
剥離して欠損したパターンを修復するため、極細の配線材(ジャンパー線)を使用してバイパス配線を行います。0.1mm以下の精密作業となるため、実体顕微鏡下での作業が必須です。適切なポイントから信号を取り出し、本来接続されるべき場所へ配線を這わせていきます。
CPUリボールと再実装
パターン修復が完了したら、次はCPU側の処理です。取り外したCPUの裏面に残っている古いハンダを除去し、新しいハンダボールを正確に配置する「リボール」作業を行います。
リボール専用のステンシル(型板)を使用し、数百個のハンダボールを均一に配置していきます。この作業の精度が不十分だと、再実装後に接触不良を起こしてしまいます。
ハンダボールの配置が完了したら、いよいよメイン基板への再実装です。CPUを正確な位置に配置し、再び専用加熱装置で適切な温度にて加熱。ハンダが溶融し、CPUと基板が電気的・機械的に接続されます。
動作確認とデータ復旧
基板修理が完了したら、基板を端末本体に戻して動作確認を行います。電源を投入すると…見事に正常な起動画面が表示されました!ブルースクリーンは解消され、ホーム画面まで問題なくアクセスできる状態です。
さらに重要なのは、お客様の大切なセーブデータです。各ゲームタイトルを起動して確認したところ、すべてのデータが無事に保存されており、データ復旧にも成功しました。お客様が何百時間もプレイされてきたゲームの記録が、すべて元通りになったのです。

修理後の注意点
今回の修理で動作は正常に戻りましたが、一点お伝えしなければならない重要な注意事項があります。それは「ブルースクリーン症状は再発する可能性がある」ということです。
CPU剥離の根本原因は、基板構造やハンダ接合部の経年劣化、熱ストレスの蓄積など複合的な要因によるものです。修理によってその時点での故障は解消できますが、使用を続けることで再び同様の症状が発生するリスクはゼロではありません。
そのため、当店では「データ復旧を最優先としたご依頼」の場合にのみ、この修理をお受けしています。修理後はできるだけ早くデータのバックアップを取っていただき、必要に応じて本体の買い替えも検討していただくことをお勧めしています。
まとめ
今回の修理実例では、Nintendo Switchのブルースクリーン故障に対して、CPU剥離の修復と基板パターンの再配線によってデータ復旧に成功しました。基板レベルの修理は高度な技術と専門知識が必要ですが、大切なデータを救い出すことができるのは、修理技術者としての大きなやりがいです。
ストックリペアでは、Switch基板修理・データ復旧のご依頼を承っております。
- ブルースクリーンで起動しない
- 大切なセーブデータを取り出したい
- 公式修理ではデータが消えると言われた
このようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。郵送修理にも対応しており、全国からのご依頼をお受けしています。
埼玉県熊谷市のストックリペアまで、お気軽にお問い合わせください。
全国から郵送にて対応可能です、まずはLINEやお電話でお問合せ下さい。
店舗情報
ストックリペア
所在地:埼玉県熊谷市
専門分野:iPhone・iPad・Nintendo Switch基板修理、データ復旧
対応エリア:店頭修理・郵送修理(全国対応)
ラインで簡単問い合わせ!
最後に
iPhoneの起動不良や充電が出来ない、リンゴループになってしまった、
端末を水没してしまって電源が入らなくなってしまったなどお困りの場合は
当店にご相談下さい。
iPhone・iPadは急に電源がつかなくなってしまう場合が時としてあります
その場合でも端末内部の基板にはデータが残っていますのでデータはあきらめないでください。
当店にご相談頂ければデータ復旧可能です。
端末内部には大切な写真データやお仕事で利用しているものなどもあると思います、
直ぐに対応してもらいたい場合も柔軟に対応可能です。
全国のiPhone修理店でiPhoneの基板修理が対応可能なわけではありません、
ほとんどは基板修理を受け付けを行ってから修理のできる会社や店舗に依頼しています。
当店ではそのような依頼も受けています。数少ない基板修理対応の店舗です。
直接ご依頼いただける場合は優先的に対応しております。お急ぎの場合はまずご相談ください。
修理店様からの代行修理依頼可能です。
基板修理以外のiPad代行修理や任天堂switch修理、androidスマホ修理も対応可能です。
[対応機種]
iPhone・iPad・androidスマホ・任天堂Switch
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