埼玉県熊谷市でiPhone・iPad基板修理とデータ復旧を専門に行っているストックリペアです。今回は、iPadPro11インチ第1世代の充電不良修理について、実際の作業工程を詳しくご紹介いたします。
突然の充電不良、データが取り出せない焦り
「iPadが急に充電できなくなってしまって…」というご相談をいただきました。お客様によると、最初は充電の反応が鈍くなり、ケーブルの角度を調整すれば何とか充電できていたそうです。しかし、ある日を境に全く反応しなくなってしまったとのこと。
iPadには仕事で使用している大切なデータがたくさん入っており、バックアップを取る前に充電ができなくなってしまったため、非常に困っておられました。このようなケースでは、iPadデータ復旧と充電機能の回復を同時に実現する必要があります。
修理前の入念な動作確認
まず、当店に届いた端末の状態を確認するため、充電動作テストを実施しました。純正ケーブル、サードパーティ製ケーブル、さらに複数の充電アダプターで試しましたが、やはり充電される気配は一切ありませんでした。画面は真っ暗で、バッテリー残量がゼロになっている状態です。
実は今回のご依頼は、他の修理店様からの持ち込みでした。依頼元の修理店様では、充電コネクタ(Lightningポート)のパーツ交換を試みたものの改善されなかったとのこと。当店でも念のため別の充電コネクタパーツに交換してテストしましたが、状況は変わりませんでした。
これで充電口の物理的な故障ではないことが確定し、iPad基板修理が必要な案件であることが明らかになりました。
精密分解とメイン基板の取り出し
iPadPro11インチの分解は、iPhoneと比べても非常に繊細な作業です。ディスプレイは強力な接着剤で固定されており、加熱しながら専用工具で慎重に開封していきます。内部には薄いフレキシブルケーブルが多数配置されているため、一つでも傷つけてしまうとデータが取り出せなくなる恐れがあります。
iPhoneデータ復旧やiPadデータ復旧において最も重要なのは、分解時にメイン基板やストレージチップにダメージを与えないことです。今回もデータ保護を最優先に、慎重に分解を進めました。
バッテリーコネクタを外し、各種ケーブルを取り外してから、メイン基板を筐体から取り出します。iPadの基板は面積が大きく、多数のICチップが実装されているため、故障箇所の特定には高度な技術と経験が求められます。
顕微鏡とテスターによる故障診断
取り出したメイン基板を、まず顕微鏡で目視確認しました。水濡れの痕跡、腐食、チップの破損、ハンダクラックなど、外観から判断できる異常がないかチェックします。幸い、今回は外観上の明らかな損傷は見られませんでした。

次にデジタルテスターを使用して、充電回路周辺の抵抗値を測定していきます。正常な基板と比較しながら、異常な数値を示す箇所がないか探していきます。電源ライン、データライン、各ICチップの周辺回路を一つずつ計測しましたが、明らかに異常を示す箇所は見つかりませんでした。
こうした症状の場合、私たちのiPhone基板修理の経験から、充電制御を行うICチップ自体が機能不全に陥っているケースが非常に多いです。パーツ交換で改善せず、回路の抵抗値にも異常が見られない場合、充電管理チップの内部故障が強く疑われます。

充電管理チップ「610A3B」の交換作業
今回交換したのは「610A3B」という充電管理ICチップです。このチップはiPhone7、iPhone7Plusなどにも使用されている実績のある部品で、充電電流の制御や電圧の調整を司る重要な役割を担っています。

チップ交換には高度な技術が必要です。まず、基板を適切な温度に予熱し、熱風式のリワークステーションを使用して故障したチップを慎重に取り外します。温度管理を誤ると周辺の部品にダメージを与えたり、基板自体を破損させてしまう恐れがあります。
チップを取り外した後は、実装パッド(チップが載っていた部分)をクリーニングし、新しいチップを正確な位置に配置します。顕微鏡で位置を確認しながら、微細なハンダボールを使って接合していきます。このサイズのチップになると、ハンダポイントは人間の髪の毛よりも細く、わずかなズレも許されません。
接合後は、テスターで各ピンの導通を確認し、ショートや接触不良がないことを入念にチェックします。ここでミスがあると、最悪の場合メイン基板全体がダメージを受け、iPhoneデータ復旧どころか端末自体が起動しなくなってしまいます。
動作確認とデータの無事を確認
チップ交換後、基板を端末に戻す前に、まず基板単体で充電反応があるかテストしました。電源を供給すると、正常に電流が流れていることが確認できました。これで修理が成功したことがほぼ確実となります。

基板を筐体に戻し、バッテリーやディスプレイなどの各パーツを接続して、総合的な動作確認を行います。充電ケーブルを接続すると…見事に充電マークが表示されました!しばらく充電を続けると、iPadが起動し、ロック画面が表示されます。
最も重要なデータの確認です。お客様の許可を得て端末を起動し、データが無事に残っているか確認しました。写真、書類、アプリのデータなど、すべて問題なく保存されていることを確認できました。これでiPadデータ復旧も無事に完了です。

充電不良は早めの対応が鍵
今回のような充電不良は、初期段階では「充電しにくい」程度の症状から始まります。ケーブルの角度を変えれば充電できる、何度か抜き差しすれば認識する、といった状態です。この段階で修理に出せば、多くの場合は充電コネクタの交換だけで済むことが多いです。
しかし、症状を放置して完全に充電できなくなると、今回のように基板レベルの故障に発展していることがあります。充電管理チップは充電のたびに発熱と電流負荷にさらされているため、劣化や故障のリスクが高い部品なのです。
特にデータのバックアップを取っていない状態で充電ができなくなると、データ取り出しのハードルが一気に上がります。iPhone基板修理やiPad基板修理が必要になると、修理費用も時間も増えてしまいます。
ストックリペアの基板修理技術
埼玉県熊谷市のストックリペアでは、iPhone・iPadの基板修理とデータ復旧を専門的に行っております。一般的な修理店では対応できない基板レベルの故障でも、マイクロソルダリング技術と精密な診断設備により、高い成功率で修理を実現しています。
- 充電不良・電源が入らない
- 水没による起動不良
- リンゴループ・再起動を繰り返す
- タッチ不良・画面表示異常
- バックライトが点かない
- データが取り出せない
このような症状でお困りの際は、諦める前にぜひ一度ご相談ください。iPhoneデータ復旧、iPadデータ復旧の実績も豊富で、大切なデータを守りながら修理を行います。
他店で「基板故障のため修理不可」と診断された端末でも、当店で復旧できるケースは少なくありません。修理のご相談、お見積もりは無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
埼玉県熊谷市で、皆様の大切なiPhone・iPadを確かな技術でお守りいたします。
その他iPad修理 クリックで確認できます。
最後に
iPhoneの起動不良や充電が出来ない、リンゴループになってしまった、
端末を水没してしまって電源が入らなくなってしまったなどお困りの場合は
当店にご相談下さい。
iPhone・iPadは急に電源がつかなくなってしまう場合が時としてあります
その場合でも端末内部の基板にはデータが残っていますのでデータはあきらめないでください。
当店にご相談頂ければデータ復旧可能です。その他スマホのデータ復旧も可能です。
端末内部には大切な写真データやお仕事で利用しているものなどもあると思います、
直ぐに対応してもらいたい場合も柔軟に対応可能です。
全国のiPhone修理店でiPhoneの基板修理が対応可能なわけではありません、
ほとんどは基板修理を受け付けを行ってから修理のできる会社や店舗に依頼しています。
当店ではそのような依頼も受けています。数少ない基板修理対応の店舗です。
直接ご依頼いただける場合は優先的に対応しております。お急ぎの場合はまずご相談ください。
修理店様からの代行修理依頼可能です。
基板修理以外のiPad代行修理や任天堂switch修理、androidスマホ修理も対応可能です。
[対応機種]
iPhone・iPad・androidスマホ・任天堂Switch
[StockRepair熊谷] ⇨ HP
〒360-0813 埼玉県熊谷市円光1丁目3-4
営業時間 : 10時〜19時
定休日:日曜・祝日
℡048-580-5039





